Web用の動画(アニメ)をTVで使うときの注意点

もともとTVCMやインフォマーシャル用の動画を制作・納品することも多い当社。それとは別に、Web用に作った動画を「今回の動画、よく出来てるからTVでも使いたいんだけど」とご要望いただくケースも結構あるんです。
そこで今回は前回コラムでも触れた「Web動画のTV利用」について注意すべき点をまとめました。
放送局への動画入稿の流れ

放送局への動画入稿の流れは、上記の通り。
入稿はHDCAMなどのテープにプリントして入稿しますが、このプリントの際に、併せて「テレビCM素材搬入基準」に準拠した仕様に変更します。
これらを一括して行ってくれるのが「ポストプロダクション(通称ポスプロ)」です。
ではそのポスプロには、どんな形で動画データを渡せばよいのでしょうか?
ポスプロに入稿する際は「映像」と「音声」に分ける
一般的にポスプロに入稿する際は、動画データを「非圧縮のAVIファイル(映像)」と「切り分けたWAVファイル(音声/SE)」の2つのファイルに分けて入稿します。
そして通常これらのデータは「動画制作を担当した会社」が用意(変換)します。
ここで注意!そのまま使える動画は皆無
仕様とともに大事なのが、動画自体の修正。まず必要になるのが、文字や商品画像の位置の変更。Web動画であれば動画の端から端までキチンと映りますが、TV放送では、上下左右の端が見切れてしまいます。しかも見切れる割合は視聴者の環境(TVの機種等)でまちまち。そこで重要な文字や商品画像、ロゴは画面の85%以内に収めて、画面端にはかからないように変更します。(最初からTVでの利用も予定している場合、あらかじめ画面端に何も入れない形で制作することもあります)もう一つ修正しなければならないのが、動画のサイズ。WebとTVではデバイスや通信環境の違いから、求められる動画の性質も下記のように異なります。
そのためWeb動画をTVに転用する際は、たいていアップコンバート(高解像度化)が必要になります。

また場合によっては解像度だけでなく「fps(=1秒あたり何コマの画像を使っているか)」も修正が必要になることも。
せっかく媒体費を払ってTVに出稿しても「粗い映像で、かえって商品イメージが下がった」等の残念な結果にならないように、動画のサイズにもしっかり注意が必要です。いかがでしたか?今回お話した内容は、オフラインを良く活用される方には「当たり前」に、一方でWebプロモーション中心の方には新鮮に映ったかもしれません。
出稿ハードルの下がったTVCMは、今やWebプロモーションの「次の一手」としても検討される時代。もし「興味はあるけど、どうすれば良いか分からない」という場合は、お気軽にお問合せください。

ディレクター。趣味は映画鑑賞。週末は映画館をハシゴしています。